【1】日本の副業・個人ビジネス動向(2026)
Job総研の「2025年 副業・兼業の実態調査」では、社会人の39.2%が「副業経験あり」と回答。2023年調査から約2割増で、副業がかなり一般化しています。jobsoken+1
今後「副業を始めたい・続けたい」は66.7%。平均副業月収は5.4万円だが、理想は10.8万円と「2倍ギャップ」があり、「もっと稼ぎたいけどやり方がわからない層」が厚い。fnn+1
コンサル視点の示唆:
「月3〜5万円の壁を超える設計(単価設計・商品構成・リスト育成)」に特化した支援ニーズが大きい。
テレワーク普及+ガイドライン改定で、副業容認が進んでいるので、「会社員を前提とした副業設計(時間制約・コンフリクト回避)」のノウハウは強い武器になります。
【2】グローバルのネット消費行動トレンド
ShopifyやMcKinsey等のレポートをまとめると、2025年のオンライン消費は以下が顕著です。
価格感度と慎重購買
39%の消費者が「予算重視」、26%が「より慎重に買う」、22%が「購入を先送り」と回答し、「我慢しつつ必要なものは買う」傾向が強まっています。shopify+1
SNS・ソーシャルコマースの台頭
2025年、ソーシャルコマース売上は前年比22.4%増で1000億ドル超と予測。[shopify]
プラットフォーム上で「発見→比較→購入」まで完結する流れが標準化。
モバイルシフトと即時性
2024年時点で世界のWebトラフィックの約64%がモバイル。EC売上の約60%がモバイル経由で、2027年には3.4兆ドル規模へ拡大予測。[shopify]
音声検索・チャットボット
「オンライン前提・リアル補完」型の生活
高齢層もSNSにフル参加
欧米ではX世代の33%がTikTok、ベビーブーマーの35%がInstagramを利用。[mckinsey]
「若者向けSNS」と思われていた場が、全世代の情報インフラになりつつあります。
コンサル視点の示唆:
価格に敏感な時代なので、「値上げ」より「オファー構成(分割・サブスク・バンドル)」で実質単価を上げる設計が重要。
検索流入だけでなく、「SNS内完結導線(投稿→DM→決済リンク)」の設計は、日本の個人ビジネスにもそのまま応用可能。
シニアも含めたSNS活用が進んでいるため、「年齢層ごとにプラットフォームを分ける」のではなく、メッセージを分けて同一プラットフォームで出す戦略が効きます。
【3】日本の中小企業・個人事業主のWebマーケ/DXの現状
トライベックの「中小企業DX実態調査」(2024)によると、最も取り組み率が高いのは「自社Webサイト運営」だが、それでも実施は約5割前後にとどまり、マーケティングDXは「まだ半分もできていない」状態。atpress.ne+1
Webサイト運営の目的として「製品・サービス理解の促進」「問い合わせ・資料請求獲得」が期待されている一方、「成果を実感できていない」企業が多数。tribeck+1
課題として
SEOやSNSなどデジタル施策への投資不足
サイト運用が担当者任せ
マーケ予算・人手不足
が挙げられ、「やらなきゃと思いつつ、戦略も人もいない」状況。atpress.ne+1
一方で、矢野経済研究所によると、国内デジタルマーケティング市場は2024年に前年比114%の3,442億5,000万円規模へ拡大と予測されており、「市場は伸びているが、中小企業はついていけていない」構図。[note]
コンサル視点の示唆:
「Webサイトはあるけど成果が出ない」中小企業に対し、
コンテンツ設計(FAQ型・事例型・検索意図ベース)
問い合わせ導線の設計
内製・外注の役割分担
をセットで提案する“伴走型”支援は、かなり刺さりやすい状況です。
予算・人手不足を前提に、「月◯時間・◯万円でできるミニマム設計」をテンプレ化すると、個人コンサルでもスケールさせやすい領域です。
【4】AI×Webマーケティング/日本の中小・マーケターの実態
● 日本の中小企業(SME)のAI活用
楽天が2025年に実施した中小企業調査(300社)では、「現在AIを利用している」と答えたのは16%(約6社に1社)にとどまり、「まだこれから」が大半。global.rakuten+1
AIを使っていない企業の40%が「AIのメリットがよくわからない」と回答しており、「不信感」より「情報不足」がボトルネック。rakuten+1
導入障壁として
技術的知識の不足(34%)
投資対効果への不安(31%)
コスト(28%)
が挙がる一方、導入企業ではコピーライティング(43%)
定型業務の自動化(30%)
翻訳(23%)、プログラミング(21%)
といった「業務効率化」に主に使われています。global.rakuten+1
OECDの調査では、生成AIを「職場で誰かが使っている」と答えたSMEは平均31%。日本は24%で、主要国の中では下位グループという位置付け。[oecd]
● 日本のマーケター/コンテンツマーケのAI活用
日本のB2Bマーケター調査(AIM/2025)では、昨年は半数以上が「まだ生成AIを使っていない」だったのに対し、今年は「何らかの形で使っている」が約4分の3に増加。[aim-b2b]
94.2%が「生成AIはコンテンツマーケにやや〜大きくプラス」と回答しつつも、ほとんどの企業で「AI生成コンテンツは人間が必ずレビュー」しており、品質・信頼担保のための人間チェックが前提。[aim-b2b]
利用用途として多いのは
翻訳(64.7%)
広告文(56.9%)
メール文(49%)
SNS投稿(43.1%)
など、「ドラフト作成+人が仕上げる」型が主流。[aim-b2b]
日本のホワイトペーパーでは、「生成AIを積極活用する」と明言している企業は15.7%にとどまり、「検討すらしていない」企業が13.2%と、欧米主要国(2%未満)よりかなり多いというデータもあります。[amplitude]
一方、AIを使っている日本人マーケター500人の調査では、約6割が「業務時間が節約できた」と回答し、44.4%が「AIは仕事の質を上げるパートナー」と認識している。[amplitude]
コンサル視点の示唆:
中小・個人クライアント向けには、「AI導入そのもの」より
どの業務をAIに任せるか(企画/ドラフト/要約/翻訳)
どこに人間の判断・表現力を残すか
の線引きを一緒に決めてあげるのが価値になりやすいです。
「AI=コスト増」と見ている層には、「既存業務の時短」や「少人数で回せるマーケ運用」の事例を見せると腹落ちしやすい状況があります。
あなた自身のビジネスでも、「AI下書き+人間の経験・事例で肉付け」というワークフローを明示的に打ち出すと、品質への不安を和らげながらAI活用を訴求できます。
【5】ショート動画・検索行動の変化(特に日本のネットユーザー)
2025年の日本向けデジタルマーケ解説では、
AppleのITPやGoogleのPrivacy Sandboxなど、プライバシー保護強化により、「サードパーティクッキー頼みの広告」は限界。代わりに、
メール・公式LINE等のファーストパーティデータ
会員サイトやコミュニティ
の重要性が増しています。tifana+1
消費者は「企業発信より、口コミ・UGCを信頼する」傾向が強まり、レビューや事例コンテンツの影響力が増大。[note]
コロナ以降、「地元の小規模ビジネスを応援したい」と考える層も増え、ローカルビジネス・個人店舗にとっては追い風。[note]
コンサル視点の示唆:
検索エンジン対策だけでなく、「SNS内検索で見つかるためのキーワード設計(ハッシュタグ・タイトル)」が、個人ビジネスにも必須になっています。
ブログ・YouTube・ポッドキャストなどのロングフォームと、ショート動画・切り抜きを組み合わせ、「資産型コンテンツ+フック用ショート」の二層構造が王道パターン。
UGCやレビューを「どう集め、どう見せるか」(事例ページ、声を載せるnote、音声インタビューなど)は、ファン化志向のビジネスと非常に相性が良い領域です。
【6】クリエイターエコノミーとソロプレナー(海外)
米国では、ソロプレナーは約3,000万人に達し、経済価値は約2兆ドル規模との試算もあり、個人でビジネスを立ち上げる動きが急拡大しています。[cnbc]
背景には、「YouTube/TikTok/Patreon等で、個人ブランドを立ち上げ、ファンから直接収益が得られる」ことがあり、大企業よりも「ニッチで人間味あるブランド」を好む消費者が増えています。[cnbc]
クリエイターエコノミーのレポートでは、2025年時点での収益源は
メンバーシップ・サブスク
投げ銭・チップ
有料コンテンツ(動画・PDF・音声など)
ライブ配信
ブランド案件・アフィリエイト
コンサル・1on1
AIキャラクター・AIコンパニオン
など、多層的なポートフォリオ構成が一般的になっているとされています。[scrile]
クリエイターエコノミー市場は2030年までに5,280億ドル規模との試算もあり、プラットフォーム依存から「自前の会員サイト・ホワイトラベル」の潮流も強まっています。[scrile]
別の分析では、「クリエイターが自らプロダクトブランドやSaaSを立ち上げる」ケースも増加しており、コンテンツ発信からプロダクト起業への動線が出来つつあります。[neweconomies]
コンサル視点の示唆:
日本の個人起業家に対しても、「広告収入頼み」ではなく、
サブスク(コミュニティ・教材ライブラリ)
会員制コンテンツ(音声・動画アーカイブ)
マイクロサービス(1on1、グルコン)
の三本柱くらいで収益を組み立てる設計が、世界の潮流と整合しています。
あなたの専門領域(Udemy・Audible・Kindle等)でも、
既存コンテンツを束ねた会員制ライブラリ
コンテンツ+月1ライブQ&A
といった「既にある資産の再パッケージ」で、海外のクリエイターと同じモデルを再現しやすい状況です。
【7】次の一手として使える切り口(コンサル・コンテンツ企画用)
このあたりのデータを踏まえると、個人ビジネス向けのWebマーケ/ビジネスコンサルとしては、例えば以下の切り口が今すぐ使えます。
副業層・個人起業家向け講座/コンテンツ
テーマ例
「月3万の副業から10万に伸ばすための“商品設計と集客導線”」
「SNS検索時代のブログ・YouTube・ポッドキャストの組み立て方」
Job総研などの統計を引用しつつ、「副業の現実とそれを超える設計」を語ると説得力が増します。
中小企業向け「伴走型Webマーケ&AI活用」サービス
Webサイトはあるが成果が出ていない企業に対し、
3カ月で問い合わせ数を増やすコンテンツ設計
AIを使った記事ドラフト作成+人が磨き上げるワークフロー
担当者1人で回せる運用体制づくり
をパッケージ化する。
クリエイター・講師向け「ファン課金モデル設計」
海外のクリエイターエコノミー事例を引きつつ、
サブスク+単品コンテンツ+コンサルのポートフォリオ設計
プラットフォーム依存から「自前の会員サイト」への移行ステップ
AIを使ったコンテンツ再利用(音声→要約記事→ショート動画)
を教える講座・コンサルは、日本ではまだブルーオーシャンに近い領域です。
次回以降も、今回と被らないデータ・レポート・事例をベースにした「Webマーケ&個人ビジネス」ニュースレター的まとめをお出しできます。
もし特定テーマ(例:AIツール比較、ポッドキャスト市場、Udemyやオーディオブック市場など)を深掘りしたい分野があれば、そこに寄せて次回分を設計します。